第59話 人間関係にははっきりとした区別が存在する

 

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前回

『第58話 幸福のための社会資本』

https://www.yuya.blog/entry/bokukane58

 

 

 

今回は

 

前回の続きとして、人間関係について詳しくみていくとしよう。

 

 

さて、さっそく本題に入るが

 

私たちの人間関係には顕著に濃淡があることがわかっており、

 

それは大きく分けて3つに分類ができるので、順に説明をしていく。

 

 

まず一つ目は

 

私たちにとってもっとも大切な

「家族や恋人などとの関係」

 

これは2人か、最大でも5人くらいの小さな人間関係で、とても狭い世界ではあるが、人生の価値の大半を占めている。

 

そのため

 

はるか昔から

小説や映画や音楽などではもっぱら「愛」をテーマにしているのだ。

 

私たちが

「家族や恋人などとの関係」に高い価値を置くのは、進化論的に最適化されてあるからで、

親族のネットワークが途切れない(子孫が残らず絶滅する)ことを防ぐため。

 

魚や鳥だって自分の子どもだけを特別扱いするように

 

人間も困っているひとを放置して、家族の幸福を優先しても、誰にも文句はいわれない。

 

これは人類社会に共通するルールだからだ。

 

 

 

では次に2つ目

 

「親しい友だちとの関係」

 

この関係は

「家族や恋人などとの関係」の周りを囲むように

存在している、

 

「親しい友だちとの関係」は

最大でも20人〜30人くらいでつくられ

 

中学や高校の同級生でつくられたこの仲間を

「.イツメン」とよぶ。

 

「親しい友だちとの関係」はとても大切で

 

それはヒトが社会的動物であるからだ。

 

人間がマンモスなどを狩りして生きた時代、

過酷な自然環境の中で祖先は群れをつくって身を守ってきた。

 

つまり

 

群れから追放されることは、死を意味したのだ。

 

ヒトはたった一人では生きていけないから、

 

本能的に仲間はずれにされることを

 

昔からずっと恐れているのだ。

 

 

最後3つ目の

 

「政治関係」

 

いきなり堅苦しい呼び方になったが

 

これは先輩、後輩や上司や部下などを含めた付き合いの関係で

 

以前だと年賀状のやり取りをする関係である。

 

 

 

以上が

3つの関係の説明だった。

 

 

3つの関係で現れる登場人物は最大で150人ほどらしく、これが生得的にはヒトが個人を認識できる限界らしい。

 

そして

 

人間にとって

「家族や恋人などとの関係」の重みは人生の80%を占めるとすれば

「親しい友だちとの関係」や「政治関係」の重みは人生の19%ほどのようだ。

 

 

残りの1%は「金で繋がれる関係」である。

 

 

 

さて

ここまでの内容で

 

もう、どの社会資本つまり、"絆"を大切にすれば幸福になれるかがなんとなくわかってきたと思う。

 

 

 

 

続きはこちら

 

第60話 残念な人生にならないように、幸福の条件を知る